Lind Pharma, Inc. リンドファーマ株式会社

開発パイプラインとロードマップ

開発パイプライン

生体分解性高分子内包4週間徐放性製剤;YS-1402の開発は、現在実施中の虚血性心筋症を対象としたYS-1402心臓貼付投与医師主導治験(P-Ⅰ/Ⅱa)に引き続き、閉塞性動脈硬化症(ASO)やバージャー病を対象とした下肢重症虚血に対するYS-1402下肢筋注投与での治験(P-Ⅰ/Ⅱa)を計画しています。

即ち、YS-1402は平均粒子径30μm程度であるため、ラット下肢虚血部に筋注投与した場合、殆ど全てが投与部位近傍に留まり、加水分解により徐々に放出されたYS-1301が近傍の線維芽細胞等に作用して、各種体内再生因子を長期間局所で放出するため、経口投与や静脈内投与に比し、ごく少量投与で局所にて長期間有効性を示すことが確認されています。また、同モデルにて血流量増加作用、血管新生作用、及び衛星細胞(骨格筋前駆細胞)の増加作用等による運動能の回復も確認しています。

また、YS-1402の皮下投与では単回投与にて4週間点滴静注様の血中動態を示し、長期投与においても耐性を示さないため、特発性肺高血圧症を対象として、P-Ⅰ/Ⅱa試験を計画しています。

改良経口剤(YS-1704)は、過去臨床試験が実施された旧製剤とのイヌクロスオーバー試験の血中動態で旧製剤に比し高い有用性が確認されているため、P-Ⅰ再試験で確認を行う予定です。

改良徐放性経口製剤;YS-1704は、経口投与で抗線維化作用、血管新生作用、 骨髄間葉系幹細胞動員・集積作用により、慢性疾患に有用性が期待できます。

YS-1704の開発として、まずは特発性肺線維症(IPF)を対象とする予定です。IPFの患者は世界全体で約300万人程度であり、IPFは希少かつ致死的な疾患で、診断後の生存期間の中央値は2~3年とされており、難病に指定されています。現在、ピルフェニドン(ピレスパ®)、及びニンテダニブエタンスルホン酸塩(オフェブ®)の2品目が市販されていますが、光毒性、肝障害、悪心、下痢等の副作用が多発し、その効果は十分ではないと言われています。

YS-1301経口投与P-Ⅱa試験は、オフェブ®のプロトコールに従い国内で検討し、POCを確認する予定です。

YS-1301経口剤(YS-1704)のPOCをIPFで確認後、難病指定の拡張型心筋症(DCM)、及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)だけでなく、抗線維化剤として治療法のない慢性腎臓病(CKD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、脳梗塞慢性期、慢性心不全等を対象としたPOC確認試験(P-Ⅱa)を予定しています。

また、YS-1301の経皮・軟膏剤等は皮膚疾患や育毛等に有用性が期待できます。

一方、YS-1402の4週間に1回間歇皮下投与やYS-1704経口投与での動物薬の開発として、特に猫慢性腎臓病(CKD)に対する開発を計画しています。
また、歯槽骨形成促進作用による歯科領域での開発や軟骨再生による変形性 膝関節症への適応も予定しています。

当社の開発ロードマップ

当社の開発ロードマップを下図に示します。また、IPO(新規公開株式)後の再生誘導剤(YS)プロジェクトの開発スケジュールについても、次図に示します。

IPOまでの再生誘導剤(YS)の開発には、以下3つのプロジェクトを計画しています。

1)YS-1402GMP製剤の追加製造に引き続き、YS-1402下肢筋注投与での閉塞性動脈硬化症(ASO)を対象とした、P-Ⅰ/Ⅱa試験を行います。

2)経口剤の開発として、新規改良GMP経口製剤(YS-1704)の製造とこれらの製剤を用いたP-Ⅰ再試験を実施致します。P-Ⅰ再試験により選択された製剤と投与量を用いて、特発性肺線維症(IPF)を対象として、P-Ⅱa試験を実施する予定です。

3)動物薬の開発として、猫慢性腎臓病(CKD)を対象として開発を行います。
本疾患への開発は、動物薬メーカーへの導出を基本とし、現在1社と導出条件交渉中であります。

一方、iPS創薬として、iPS心筋細胞を用いて、抗線維化剤の検索を検討しています。現在は、拡張型心筋症を対象として、上市されている医薬品類からin vitro /in vivoスクリーニング(ドラッグリポジショニング)を行い、いくつかの有望な医薬品群を見出しました(特許出願中)。

選択されたこれらの医薬品類から抗線維化剤として新しい作用機序を見出し、 ベストインクラスの画期的新薬の検索を行っています。